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ホーボー・ウィズ・ショットガン

ホーボー・ウィズ・ショットガン
(ジェイソン・アイズナー2011)

これはヤラレました!
画像検索でグラインドハウス関係をググってると、必ずこの洋版ポスターが出てきて、『ブラック・ダイナマイト』同様、日本公開はおろかソフト化もされないだろうと悔しがってたんですが、去年シアターNで上映されてたんですね。
秘宝読者ですが、全然知りませんでした。
タラちゃん&ロドリゲスが07年に蘇らせた、復刻版グラインドハウス『デス・プルーフ&プラネット・テラー』の遊び感覚で一般公募したフェイク予告編で優勝したのが、 このジェイソン・アイズナー監督の『ホーボー・ウィズ・ショットガン』であり、それを『マチェーテ』に続き長編化したのが、ロドリゲス製作総指揮、ルトガー・ハウアー主演の本作です。

オープニングから、映画オタク大将タラちゃんにして「この世で最も恐ろしい映画」と言わしめた、スウェーデンのエクスプロイテーション・ポルノ女優クリスティーナ・リンドバーグ主演で、レイプリベンジムービーの怪作『血まみれの天使』
のポスターロゴタイトルをイエローにしてタイトルバック!(『キル・ビル』のアイパッチをしたダリル・ハンナのモデルでもあり、『イングロリアス・バスターズ』でも、ウンベルト・レンツィの走るゾンビで有名な『ナイトメア・シティ』に出てる、エクスプロイテーション俳優から名前をオマージュした、ヒューゴ・スティグリッツ紹介シーンでもこのロゴはまんま使われております)

オープニング・ミュージックも、感動的且つ牧歌的な美しい泣きメロで、確信犯的なアイズナー監督の演出が冴えます。これはヤコペッティに代表される、モンドムービーへのオマージュなのであります。
原色や蛍光色を際だたせ、如何にもな合成感丸出しの画質もたまりません。

ロバート・アルドリッチ、リー・マーヴィン、アーネスト・ボーグナインの名作『北国の帝王』で世界的に有名になり、
30年代大不況下のアメリカで社会問題にもなった、ホーボー(無賃乗車で全米を乗り渡り、職探しをするホームレスの事)を演じるルトガー・ハウアーが降りた町は、残虐非道なドレイク一家が牛耳るスカムだらけの狂った町で、ある事をきっかけにルトガー・ハウアーはショットガンを手に町のスカム狩りを始めていくのですが…。

下敷きには、
ロバート・ギンティの
『エクスタミネーター1&2』、
エド・ウッドの『怪物の花嫁』、
カーペンターの『ニューヨーク1997』、
ヒロイン?の役名はあの『アビー』からのオマージュ!
そして、なんといっても80年代グラインドハウスを一世風靡した、ロイド・カウフマンの変態トロマ臭プンプンのエログロワールド全開!
人体破壊の嵐に切株天国!
大量の返り血度MAXは、ピーター・ジャクソンのこれ又名作『ブレイン・デッド』を思い出しましたよ。
ホラーではありませんが、『マチェーテ』以上のおバカ系人体破壊描写の連続で爽快感抜群であります。
『マチェーテ』がお好きな方には絶対オススメな作品です。
ルトガー・ハウアーは文句なしで相変わらず上手いですし、『アビー』役のモリー・ダンスワースが、予想以上に素晴らしくこれからが楽しみな新人女優です。
勿論、新鋭監督のジェイソン・アイズナーも楽しみですね。

『マチェーテ』同様に、ちゃんとメッセージ性もあり、映画的にもパーフェクトな出来で復刻版ではなく、2011年のリアルグラインドハウスであり、86分のグラインドハウス体験であります。
個人的には、薄汚れた二番館で見たかった作品です。

 

 

痴漢ドワーフ



痴漢ドワーフ
(ヴィダル・ラスキ1973)

私のような好事家にはたまらない、ラフィー&トラッシュの一部で、カルト的な人気がある『痴漢ドワーフ』をご紹介致します。

この邦題、センス抜群ですが、
当時日本で公開されてた事に驚きを隠し得ない今日この頃であります。
(勿論成人指定。原題は『罪ありきなドワーフ』というデンマーク映画)

やってる事は痴漢どころじゃないんですが、
この見事な邦題と、作品自体をよくあるセックスプロイテーションではなく、ハンパじゃないビザール感でカルト化させている『トルベン・ビレ(多分本名)』という小人役者が、絶対的な怪しい存在感を持っており、グラインドハウスのいかがわしさを味わうには持ってこいの名作であります。

トルベンくんは、大人なのに人形や汽車と言ったオモチャが大好き。
今日もそのおもちゃを餌に女性をさらい、自宅の屋根裏部屋に作られた売春宿に麻薬漬けにして放り込みます。
そうやってさらってきた女性を、全裸で鎖で繋ぎ客をとらせ、麻薬中毒が進行し過ぎて使い物にならなくなったら、海外に性奴隷として売り飛ばすのです。
SM好きな客もいてスパンキングもあったりと、イルザ様同様にマニアにはたまらない描写もてんこもりです。

トルベンくんは、唯一の家族であるリリー・マクレーン崩れのようなこれ又ビザールなお母さんと2人暮らし。
このお母さんが、稼ぎの為に恐怖の女性誘拐麻薬漬け売春宿を考え出した張本人であります。
お母さんとトルベンくんは宿貸しもやっています。

ある日、うら若き新婚夫婦(奥さんは巨乳)が宿を求めてやってきました。
皆さんもうお分かりでしょう。
この巨乳新妻を何とか売春宿に監禁出来ないかと、お母さんは画策するのであります…。


この作品のビザール感は、他に類を見ない程寒々しく素晴らしい出来であります。
タイトルバックの音楽からして、ドリルンベースを先取りしたような音楽で、ガラスにチープな色とりどりの油性ペンで書かれたスタッフの名前(恐らくほとんど偽名)、透けたガラスの向こうでオモチャが音を出して動いてるシュールな悪夢的感覚。
単にエロだけじゃなく、いかがわしく怪しい映画を作りたい精神が伝わってきます。

ほとんど動かない固定カメラ1台に、多分照明さんが1人なのでしょう、異常に暗いトーン。
これらが逆に効を奏して見事なビザール感を出しております。

この全てが、監督のヴィダル・ラスキ(絶対偽名)の計算された演出だとしたら、トビー・フーパー並みの才能であります。
屋根裏売春宿で客が好き放題ヤっているシーンでは、ストゥジーズばりのパンクロックが爆音で流れ、セックス、ドラッグ、ロックンロール、バイオレンスを生み出したソフトコアの帝王ラス・メイヤーも真っ青のシーンであります。

この作品がエロ主体で上記のようなシュールな異常性が無かったら、私もオールタイムベスト100やカルトムービーベスト20には入れませんし、これだけ世の好事家に愛されるカルトムービーにはなってないと思います。
 
普通の映画ファンが見ると唐突に始まるオープニングから驚嘆する事間違い無しです。
今でこそ廉価版が出てTSUTAYAの、何故かホラー欄にありますから女性でも簡単に見る事が出来ます。

トルベンくんは足が悪く杖を突いて歩くのですが(演出なのか、本当に足が悪いのかは分かりません)、女性が逃亡しようとすると『トルベンの杖』を局部に入れ、ニヤニヤ楽しみながらキツいお仕置きをします。
この『トルベンの杖』、ヤフオクで出てたとか出てないとか、これ又まことしやかに囁かれたある種の都市伝説であります(出てませんよ〜)。

ある意味ゴダールの『勝手にしやがれ』的なかっこよさもあるトルベンくんですが、小人症特有の心臓発作の為、47才で亡くなられています。







ルミのプロフィール


名 前:ミストレス・ルミ
住まい:千葉市
年 齢:三十代
血液型:O型
好きな監督
 ダニー・ボイル
 タランティーノ
 セルジオ・レオーネ
好きなこと
 映画はもちろん、
 料理・手芸
 ダイビング
 読書
彼氏:ラウ先生
一応管理人です♪  
 

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ラウのプロフィール


名 前:ラウ・チェン
住まい:千葉市
年 齢:三十代
血液型:O型
好きな監督
 セルジオ・レオーネ
 クエンティン・タランティーノ
 デビッド・リンチ
 アルフレッド・ヒッチコック
 ダニー・ボイル
 スタンリー・キューブリック
 タル・ベーラ
 ジョン・カーペンター
 セルジオ・コルブッチ
 エドガー・ライト
 オーソン・ウェルズ
 ダリオ・アルジェント
 フェデリコ・フェリーニ
 アレックス・コックス
 フリッツ・ラング
 トビー・フーパー
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